エレベーター昇降路の防火区画について
こんにちは。今回の記事はELV昇降路を区画する為のスクリーンです。
消防設備点検でこの様な物を点検しているのを見かけた事は無いでしょうか。
ELV昇降路を経由して煙が上階へ行かないよう、出火階で食い止める為の処置です。
ELV前の感知器とスクリーンが連動していて、感知器が発報すると上蓋が開いてスクリーンがコロコロと降りてくるのです。
スクリーンの両サイドにはマグネットが取り付けてあるので、ELV入口の両サイドの金属に張り付いて密閉する仕組みです。
私の感覚からすると、ELVの全面扉だけでも十分な遮煙性能があると思うのですが
それでもアメリカの事例でいうと、出火階以外の上階で死傷者が出ているらしいのです。
※スクリーン中央のボタンは一時的に巻き上げる為のものであり、復旧用ではありません。
私、10年位前だったでしょうか…。復旧方法が分からなくて、実は壊してしまいました。
最終的には取扱説明書や仕様書みたいな物を見ながら半日以上、ほぼ一日触って奇跡的に直ったので良かったのですが。
※↑制御盤の蓋
スクリーンが格納されている上蓋の中に、制御盤と復旧スイッチがあります。
野原産業㈱さまが親切に記載してくれておりますので、安心です。
復旧スイッチを押すと自動で巻き上がり始めるので気を付けてください。
※押してスグにどかないと一緒に巻き上げられてしまいます。
この様に消防設備にはどの様に復旧すれば良いのか悩む事も多いのです。
居住者さま方は防煙スクリーンの意味を、消防設備に携わっている方は復旧等の参考にして下さい。